聖クルアーン
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本章名は,全章にわたり,偽信者たちに就き記されるにちなみ名付けられる。オホドの役の後,ヒジュラ4.5年ころの啓示とされる。本章は57章に始まる,イスラーム共同体の秩序に関する7番目の章で,イスラーム共同体の中における偽信者の策謀は,災害をひき起すので,善導に務め信者たちにそれが投じる試練に対し,防ぐことの必要性が記される。
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。  
偽信者たちがあなたの許にやって来ると,「わたしたちはあなたが,本当にアッラーの使徒であることを証言する。」と言う。アッラーは,あなたが確かに使徒であることを知っておられる。またアッラーは,偽信者たちが真に嘘言の徒であることを証言なされる。1
   
かれらはその誓いを(悪行のための)隠れ場として,アッラーの道から(人びとを)妨げている。本当にかれらの行うことは,憎むべきである。2
   
それは,かれらが一度信仰して,それから不信心になったためで,かれらの心は封じられ,そのためかれらは理解しない。3
   
あなたがかれらを見る時,かれらの(立派な)風体に感心するであろう。かれらが語れば,あなたはその雄弁な言葉に魅せられる。だがかれらは,(何の知識もなく何を言っても分らない)壁に寄りかかっているただの材木のようなものである。かれらはどの叫びも,自分たちのことをいっていると考えている。かれらは敵である。用心しなさい。アッラーよかれらを滅ぼして下さい。何とかれらは(真理から)逸れたことよ。4
   
かれらに向かって,「来なさい。アッラーの使徒が,あなたがたのために御赦しを祈るであろう。」と言うと,あなたはかれらが顔を背けて,微慢に背を向けて去るのを見よう。5
   
あなたがかれらのために御赦しを祈っても,また祈らなくても,かれらにとって同じである。アッラーは,決してかれらを御赦しになられない。本当にアッラーは,(アッラーの)掟に背く者を御導きになられない。6
   
かれらはこう言うのである。「アッラーの使徒と一緒の者に,施しをしてはいけません。かれらは結局解散されるのです。」本当に天と地の宝庫はアッラーの有である。だが,偽信者たちはそれを理解しない。7
   
かれらは,「わたしたちがアル・マディーナに帰れば,そこの高貴な者が卑しい者たちを必ずそこから追うでしょう。」と言う。凡そ栄誉は,アッラーと使徒,そしてその信者たちにある。だが偽信者たちには,これが分らない。8
   
信仰する者よ,あなたがたの富や子女にかまけて,アッラーを念じることを疎かにしてはならない。そうする者(アッラーを念わない者)は,自らを損う者である。9
   
死があなたがたを理う前に,われが与えたものから施しなさい。かれは,「主よ,何故あなたは暫くの間の猶予を与えられないのですか。そうすればわたしは喜捨〔サダカ〕をして,善い行いの者になりますのに。」と言う。10
   
定められた時がやって来た時,アッラーは誰にも猶予を与えられない。アッラーは,あなたがたの行うことに通暁なされる。11
   
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