聖クルアーン
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本章は9節にちなみ,騙し合い章と名付けられる。マディーナ時代初期の啓示とされる。
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。  
天にあり地にある凡てのものは,アッラーを讃える。大権はかれの有であり,讃美もまたかれに属する。本当にかれは凡てのことに全能であられる。1
   
かれこそは,あなたがたを創られた方である。だがあなたがたの或る者は不信心者でまた,或る者は信者である。本当にアッラーは,あなたがたの行うことを御存知であられる。2
   
(かれは)真理によって天と地を創造なされ,あなたがたを形作って美しい姿になされた。またかれの御許に帰り所はあるのである。3
   
(かれは)天と地における凡てのものを知り,あなたがたの隠すものも,現わすものまでも知っておられる。またアッラーは,胸の中に抱くことを熟知なされる。4
   
昔の,信仰を拒否した者たちの消息が,あなたがたに達しなかったのか。かれらは悪行の結果を味わい,また痛ましい懲罰を受けた。5
   
それは使徒たちが,様々な明証をもってかれらのもとに来たのにも拘らず,「人間が,わたしたちを導けようか。」と言ったためである。それでかれらは信じょうとせず背き去った。だがアッラーは,何も求められない。アッラーは,満ち足られる御方讃美されるべき御方であられる。6
   
不信心な者は,甦りなどはないと主張する。言ってやるがいい。「そうではない。主に誓っていう。あなたがたは必ず甦るのである。それからあなたがたの行なったことが,必ず告げ知らされる。それはアッラーにおいては容易なことである。7
   
だからアッラーとその使徒,そしてわれが下した光明を信じなさい。本当にアッラーはあなたがたの行ったことに通暁なされる。8
   
かれがあなたがたを召集なされる集合の日は騙し合いの日である。誰でも,アッラーを信じて,善行に動しんだ者からは,様々な邪悪,不運を払われ川が下を流れる楽園にかれらを入らせ,永遠にその中に住まわせる。これは大いなる勝利(至福)である。9
   
だが信仰を拒否して,わが印を虚偽であるとした者は業火の住人で,その中に永遠に住む。何と悪い帰り所であることよ。10
   
どんな災厄も,アッラーの御許しなく起きることはない。誰でもアッラーを信仰する者は,その心を導かれよう。本当にアッラーは,凡てのことに通暁なされる。11
   
それでアッラーに従え。また使徒に従え。仮令あなたがたが背き去っても,わが使徒の務めは,只明確に(啓示を)宣べ伝えることである。12
   
アッラー,かれの外に神はないのである。それで信者はアッラーに全幅の信頼を寄せなさい。13
   
信仰する者よ,あなたがたの妻や子女の中にも,あなたがたに対する敵がいる。だからかれらに用心しなさい。だがもしあなたがたがかれらを赦し,大目にみ,かばうならば(それもよい)。本当にアッラーは,度々御赦し下される御方,慈悲深い御方であられる。14
   
あなたがたの富や子女は,一つの試みに過ぎない。アッラー,かれの御許に(だけ)偉大な報奨はある。15
   
だから心を尽してアッラーを畏れ,聞きそして従い,また(施しのために)使え,あなたがた自身のために善いであろう。また自分の貪欲に用心する者,かれらは繁栄を成就する者である。16
   
あなたがたがもしアッラーに善い貸付をするならば,かれはあなたがたのためにそれを倍加なされ,あなたがたを御赦し下されよう。本当にアッラーは感謝にあつく大度におわします。17
   
また幽玄界も現象界をも知っておられ,偉力ならびなく英明であられる。18
   
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